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古代エジプト人とその後継者たち [■『グラギャモン』]

5000年の歴史を持つボードゲーム『バックギャモン』。
とはいえ、最初から現在のルールで遊ばれていたわけではありません。



人類史と共に成長したゲーム

その起源は紀元前3500年頃の古代エジプトで遊ばれていた
『セネト』まで遡ると言われています。
『死と再生』をモチーフにしたダイスを使うゲームだということは判明していますが、
残念ながら、ルールはまだ発見されておりません。

やがて帝政ローマの時代になると、
直接の祖先と考えられている『タブラ』が誕生しています。
とはいえ、12マス(ポイント)3列の盤面のものからはじまり、
5世紀頃には12マス2列になるまで仕様やルールも変化していたようです。

その後も中近東では『ナルド』、中国の『雙陸』、
そして日本の『盤雙六』のように、
それぞれの土地で名を変え、改良が繰り返されていました。

さらに時代が下り、17世紀になると遊び方を整理し、ヨーロッパで再び流行します。
現在の『バックギャモン』という名称もこの頃つけられたもののようです。

ルールも現在のものに近づいたバックギャモンですが、
1920年代のアメリカでギャンブル性を格段にあげる
『ダブリング』が考案され、
現在の世界中で知られるルールとなりました。

日本でもこのルールが親しまれるようになったのは、
戦後から1970年代になってからのようです。



バックギャモンのさらなる進化

長い年月を経て進化したバックギャモンですが、
現在でも改良が続いています。


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メジャーなものでは、アプリでも遊べる『ナックギャモン』。
世界的なバックギャモンプレイヤーが考案したルールです。
初期配置が異なるだけで、他のルールは同じですが、
運任せの展開になりにくく、実力差が出やすくなっています。

日本ではゲーム研究家の草場純さんが考案している
『フェアリーギャモン』のルール群は、
既存のルールの一部を変更しながら、
通常のバックギャモンにはない展開を楽しめます。

初心者向けのミニゲームとして、南雲夏彦さんが考案された
『ハーフギャモン』の出来が素晴らしく、
今後バックギャモンの普及に大きく貢献するものになりそうです。

フェアリーギャモンの遊び方



そしてグラギャモンへ

今回の新作『グラギャモン』でも、
オリジナルルールとして、特殊効果のあるカードを使い、
通常のバックギャモンにはない駆け引きを
楽しんでもらえるよう工夫しています。

ゲーム会などでバックギャモンを遊んだことのない方に
インストをした際、
「中盤以降、ダイス運だけになってしまい、消化試合になってしまった」
「定石知らないと、わかりずらく、作業になってしまう」
「コマをヒットしないまま、最後までダイス運勝負だった」
などの感想をいただきました。

バックギャモンをプレイしたことのある方なら、
一度は体験したことがあるゲーム展開ではないでしょうか。

本来ならば、定石を覚えてもらったり、
ポイントマッチを紹介するべきなのでしょうが、なかなかそうもいきません。
そこで、ボードゲームを楽しまれている方なら馴染みのある、
『特殊効果』という要素をプラスした次第です。




IMG_1776.jpg

『グラギャモン』のゲームデザインの項目は、
『古代エジプト人とその後継者たち』というクレジットにしています。

このクレジット同様、長い歴史のなかで愛されてきたバックギャモンと、
現代のボードゲーマーたちの橋渡しになれれば幸いです。
 
 
 
 


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