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特殊なコンポーネントにチャレンジ! […制作ノート]

『グラギャモン』は一点ものの制作物にする可能性が
最後まであった作品です。

コンポーネントも採算度外視で気に入ったものを用意していましたが、
量産することになることを前提にしていなかったので、
のちのち苦労することになりました。

今回はどのような部材を検討していたのか、
いくつか紹介したいと思います。





■チェッカー(コマ)

キラキラと輝くコマはtwitterなどで
テストプレイの様子を伝える際も注目されたポイント。

当初はコマの進行方向を区別するため、
非対称の涙滴型のものでテストプレイしています。



IMG_0213.jpg

コマ自体の評判は大変良かったものの、
コマの向きを揃えるのが面倒という意見も多く、
途中から楕円形のものに変更しています。



IMG_0494.jpg

部材のコストが高い『グラギャモン』ですが、
なかでもコマの価格がかなり厳しく、
どうにか安くできないものかと、類似の部材も探しましたが、
扱いやすさを含め、これ以上のコマを見つけることはできませんでした。



IMG_1504.jpg

コマの中に、板鉛を入れて重量アップを企画。
手作業で仕込んだこともありましたが、
1個単位での重量にそれほど変化を感じられずボツにしています。
・・・採用していたら、大変な作業になっていたでしょうね。無理w



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コマの裏面はそれぞれ金銀になっているので、裏面のままでも差別化できます。
テスト版では縫製用の部材のため穴がありましたが、
製品版は特注したものを使用しフラットになっています。
・・・再版のハードルが上がる処理ですが、個人的には満足しています。




■ダイスとグラス

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こちらも高コストですねw

通常のカラーダイスなら低価格のものがあるのですが、
テストプレイで使っていたクリアダイスの評判が良く、
そのまま採用することになりました。

当初、ダイストレイとして使用したショットグラスは同梱せず、
自分の気に入ったものを用意してもらうつもりでした。
テストプレイで使ってい・・・(以下略

良いものを作るのはいいのですが、ほんとに原価を落とせていませんねぇ。
結果的には購入者に満足してもらえるものを用意できたので間違えではないのですが、
もう少しなんとかしたいところです。




■ゲーム盤

IMG_1192.jpg

『グラギャモン』の企画のキモになった布製ゲーム盤。
一番難航したコンポーネントですね。

テストプレイのあいだに特殊紙、アクリル板など、
使えそうな素材を吟味していましたが、
本命として検討していたのが布です。

ネットなどを利用して、発注できそうなところに連絡をしますが、
『ボードゲーム?????・・・人生ゲームみたいな・・・アレですっか?』
という反応が電話の向こうから帰ってきます。

見積もりやサンプルをお願いしても、
連絡をもらえないこともしばしばでしたが、
7月頃に今回お願いしたHappyPrinterさんと出会い、
ようやく布地ボードの検討を進めています。

布地もたくさんの種類があります。
打ち合わせの中で、重量、折れ目のつきやすさ、印刷の出方、
価格などを考慮しながら、最適なものを選んでいます。



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課題となっていたのは、布のにじみですね。
トラブルを考慮して、色校正をお願いしています。

左が布地(初校)、右が紙に印刷したものです。
使用する布地の種類によっても違いはありますが、
紙と違いかなりインクのにじみが発生します。


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上が布地(初校)、下が紙に印刷したものです。
にじみを意識して文字などが潰れないように調整していましたが、
それでも気になる箇所がありますね。

イラストの細かいディテールなんかも潰れ気味になります。


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その後、印刷現場の意見を取り入れ調整した再校です。

若干良くなっていますが、まだ納得出来るクオリティにならず、
最終的にはPhotoshopでデータの濃度を再調整して再再校まで行いました。

『グラギャモン』のゲーム盤は、
やれるかぎりの調整をしたものですが、いかがだったでしょう?





■ドランクカード

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当初はポーカーサイズで検討していたドランクカードですが、
テストプレイで情報量が少ないこともあり、小型化を提案されます。

『七つの大罪、七つの美徳』で進めていたモチーフも、
いまいちピンとこないという意見もあり、
思い切ってお酒のデザインに変更しました。


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お酒の名称部分のフォントをすべて変更しています。
酒瓶の形状も全部変えたいところでしたが、視認性を考慮して統一。

テキストの下部には、効果の内容を英語でレイアウトしています。
『グラギャモン』のオリジナル要素はカードの使用だけなので、
バックギャモンのルールを知っていれば、英語圏の方にも遊んでもらえるという配慮です。

英訳は今回、多数の国産ゲームに携わったサイゴウさんにお願いしています。





■ケース

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多くのバックギャモンはアタッシュケース型の形状をしています。
持ち運びに便利ですが、重量があり、かさばるのが難点です。

コンパクトな巻物型のバックギャモンもありますが、
個人的には遊びにくくストレスがたまるので購入していません。


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『グラギャモン』では、それらの形状とは違ったものにしたいと思い、
通常の四角い化粧箱から、金属、塩ビ、布地など、様々なものを検討しています。

コストはもちろん、印刷のしやすさ、耐久性、見た目の奇抜さも重要な要素です。
見本市やネットで見つけた気になるケースを集めました。

ケース関連は画像や寸法だけでなく、かならず現物でチェックしたほうがいいですね。
思わぬ落とし穴がある場合もあります。



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ショットグラスと同様に、ケースもガラス製にしてみたら?とも考えましたが、
見た目以上に重量があり、耐久性にも不安があるので断念。



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黒い紙に金銀といった特色を使用した化粧箱も雰囲気があります。



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予算があれば特殊紙に印刷するのも悪くないでしょうね。
もちろんコストもすごいことになりますが・・・w



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最終的には紙製の円筒に、プラスチック製のフタを使ったものを採用しました。
印刷部分はシール対応しています。
貼るのにはだいぶ手間がかかりましたが、イメージどおりの仕上がりになっています。

一部では、オ●ホとか、TEN●Aとか言われていますが、
かなりインパクトのあるデザインになったので、お気に入りですね。



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ショットグラスを同梱することになり、どうしたら破損しないか実験もしています。
布製のゲーム盤で周囲をカバーしたのは苦肉の策でしたが、
かなりいい感じにまとまったんじゃないでしょうか。




おとなしく紙をメインにすればだいぶ楽な進行だったと思いますが、
普段の仕事ではできない経験をたくさんすることができました。

企画に賛同していただいた関係者の皆さんに感謝です!!







だいぶ長くなりましたが、ようやく終わりが見えてきました。

次回はイラストやデザインについて書いてみたいと思います。

もう少しお付き合いください。



つづく
 
 
 
 
 
 
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